丸亀暮らし手帖
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P09なっています。グルグルとご縁が廻って広島で暮らすことになった川野さん。次はその川野さんが起点となり、新たなご縁が広がりそうです。その中で、遠い将来と思っていた未来がぐっと近づく人が生まれるかもしれません。島で生まれたばかりの物語にこれからも目が離せません。 島に暮らし始めて、新鮮に感じていることがあります。それは都会とは違う人のつながりです。これまでは学校や部活など所属単位でのつながりが中心でした。しかし、島では所属には関係なく、集落や自治会といった場所に基づくつながりが生まれました。川野さんは、暮らすこととちょっと訪ねることの違いは関係性が途切れないことだと考えています。だから地域のことを当事者意識をもって考えること、いまの環境に感謝することを大切にしています。広島牛島丸亀港香川県丸亀市島に暮らし始めて、新鮮に感じていることがあります。また、移住してわずか数ヶ月ですが、すでに価値観に小さな変化が生まれつつあります。大学では抽象的な表現が中心だった川野さんですが、より多くの人に興味を持ってもらうために表現の幅を広げてみたいとも感じ始めました。新しい環境に身を置くことで自分自身に変化を期待しつつも、周囲の影響で変わってしまうことへの戸惑いもあり、まさに作家として成長の時にあります。 今年の夏にはHOTサンダルの仲間が遊びに来てくれることに
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